夏休みは楽しいイベントが多い一方で、歯科医院では「夏休み中にむし歯ができてしまった」というお子さんが増える時期でもあります。
その理由は、お菓子そのものではなく、「食べ方」や「生活リズムの変化」にあります。
今回は、夏休みにむし歯が増えやすい理由と、ご家庭でできる予防のポイントをご紹介します。
夏休み前に学校歯科健診で「要受診」と言われたお子さんは、夏休み中に受診しておくと安心です。
学校歯科健診で「要受診」と言われた場合の受診の目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。
夏休みにむし歯が増えやすい理由
① おやつを食べる回数が増える
学校がある日は
- 10時
- 給食
- 帰宅後のおやつ
など比較的規則正しい生活です。
しかし夏休みになると、
- 朝からお菓子
- テレビを見ながらダラダラ食べる
- アイスを何回も食べる
という生活になりやすくなります。
歯は「食べる回数」が増えるほどむし歯になりやすくなります。
特に、生えたばかりの六歳臼歯は歯の溝が深く、食べかすが残りやすいため、夏休み中は特に注意が必要です。
六歳臼歯をむし歯から守るポイントについては、こちらの記事をご覧ください。
② 甘い飲み物を飲む機会が増える
暑い日は
- スポーツドリンク
- ジュース
- 炭酸飲料
- 乳酸菌飲料
を飲む機会が増えます。
これらには多くの糖分が含まれているものもあり、少しずつ何度も飲む習慣はむし歯のリスクを高めます。
喉が渇いたときは、水やお茶を基本にすると安心です。
毎日の歯磨きに加えて、歯科医院でのフッ素塗布も、むし歯予防に効果が期待できます。
フッ素塗布について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
むし歯は初期のうちは痛みがないことが多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。進行すると、神経まで達して根管治療が必要になる場合もあります。
③ 夜更かしで歯磨きがおろそかになる
夏休みは
- 夜更かし
- 朝寝坊
になりやすく、
「歯磨きを忘れて寝てしまった」
ということも少なくありません。
特に寝ている間は唾液が少なくなるため、細菌が増えやすくなります。
夏休みでもできるむし歯予防のポイント
おやつは時間を決める
おすすめは
- 午前1回
- 午後1回
など時間を決めることです。
「ダラダラ食べ」を避けるだけでも、むし歯予防につながります。
飲み物は水・お茶を中心にする
スポーツドリンクは、
- 運動後
- 発熱時
- 脱水予防
など必要な場面で利用し、普段の水分補給は水やお茶がおすすめです。
寝る前の歯磨きを必ず行う
夏休みでも、
「寝る前の歯磨きだけは必ず」
というルールを作ると効果的です。
小学校低学年くらいまでは、保護者の方の仕上げ磨きも続けると安心です。
小学校低学年くらいまでは、保護者の方による仕上げ磨きを続けることをおすすめします。
仕上げ磨きのやり方や、何歳まで続けるべきかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
夏休みは歯科検診にもおすすめ
学校が休みの夏休みは、
- 定期検診
- フッ素塗布
- シーラント
- むし歯の早期治療
を受ける良いタイミングです。
学校が休みの夏休みは、定期検診やフッ素塗布、シーラントなどの予防処置を受ける良いタイミングです。
定期検診を受けるメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
痛みが出る前に受診しておくことで、新学期を安心して迎えられます。
まとめ
夏休みにむし歯が増える原因は、
- 間食の回数が増える
- 甘い飲み物が増える
- 生活リズムが乱れる
ことが大きく関係しています。
少し意識するだけでも、むし歯のリスクは減らすことができます。
楽しい夏休みを過ごすためにも、ご家庭での食生活と歯磨きを見直し、気になることがあれば早めに歯科医院へ相談しましょう。
定期検診を受けるタイミングや、その大切さについては、こちらの記事でも詳しく解説しています
監修歯科医師
緑ヶ丘歯科クリニック
院長 田中秀司
【所属学会】
日本補綴歯科学会
国際歯周内科学研究会
日本小児矯正研究会
日本ヘルスケア歯科学会
【経歴】
1969年2月1日 鳥取県鳥取市生まれ
1993年 広島大学歯学部 卒業
1993~1995年 広島大学歯学部附属病院 研修医
1995~1998年 広島大学大学院
1998~2000年 ペンシルバニア大学医学部 学位取得後 研究員
2000~2001年 広島大学歯学部附属病院 医員
2001~2005年 広島県呉共済病院 歯科 勤務
2005年 緑ヶ丘歯科クリニック 開院