「前歯がガタガタしてきた気がする」
「永久歯が変なところから生えてきた」
「このまま様子を見ていて大丈夫?」
お子さんの歯並びについて、こんな不安を感じたことはありませんか?
実は、**歯並びの相談には“適切なタイミング”**があります。
早すぎても、遅すぎても、ベストとは言えません。
今回は、歯科医院に相談する目安の年齢と、よくある誤解についてお話しします。
歯並びの相談は「◯歳になったら必ず」ではありません
まず大切なのは、
歯並びの相談=すぐに矯正治療を始めることではない
という点です。
歯科医院での相談は、
- 今の歯並びは正常な成長過程か
- 経過観察でよいのか
- 生活習慣で改善できる点はあるか
を確認するためのものです。
歯並び相談の目安となる年齢
① 5〜6歳ごろ(永久歯が生え始める時期)
この時期は、**六歳臼歯(奥歯の永久歯)**が生えてきます。
- 奥歯が斜めに生えている
- 前歯が重なって生えてきた
- 乳歯が抜ける前に永久歯が出てきた
こうした変化が見られたら、
一度相談しておくと安心な時期です。
② 7〜9歳ごろ(前歯が生えそろう時期)
前歯の永久歯がある程度そろい、
- ガタガタが強い
- 上下の噛み合わせが合っていない
- 口が閉じにくい
といった状態が分かりやすくなります。
この時期は
「今後どう成長するか」を判断しやすい
重要なタイミングです。
③ 10歳以降(奥歯も生え進む時期)
この頃になると、
- 顎の成長の傾向
- 将来的なスペース不足
がよりはっきりしてきます。
治療が必要かどうかを具体的に考える時期でもあります。
「様子を見ましょう」と言われることも多い理由
歯科医院で相談すると、
すぐに治療ではなく
「今は経過観察で大丈夫です」
と言われることがあります。
これは決して
「問題がない」という意味ではなく、
- 成長によって自然に改善する可能性がある
- 今は介入しない方が良い時期
という判断です。
早めに相談しておくことで、
“何もしなくてよい時期”と“注意が必要な時期”を見分けられます。
歯並びの状態は、永久歯への生え変わりの時期や順番によっても大きく変わります。
**歯の生え変わりについては、こちらの記事で詳しく解説しています。*
歯並びに影響する意外な習慣
歯並びは、遺伝だけで決まるわけではありません。
- 口呼吸
- 指しゃぶり・舌の癖
- 姿勢や食べ方
こうした日常習慣が影響することもあります。
早めに気づけば、
生活習慣の改善だけで良くなるケースもあります。
まずは「相談」からで大丈夫です
「まだ小さいから…」
「矯正は高そうで不安…」
そう感じて相談をためらう方も多いですが、
相談=治療のスタートではありません。
- 今の状態を知る
- 将来の見通しを聞く
- 不安を解消する
そのためだけでも、十分意味があります。
まとめ|歯並びが気になったら、このタイミングを目安に
- ✔ 5〜6歳:永久歯が生え始めたら
- ✔ 7〜9歳:前歯のガタつきが気になったら
- ✔ 年齢に関係なく「気になった時」が相談のタイミング
お子さんの歯並びは、
早く気づくほど、選択肢が広がります。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
監修歯科医師
緑ヶ丘歯科クリニック
院長 田中秀司
【所属学会】
日本補綴歯科学会
日本ヘルスケア歯科学会
【経歴】
1969年2月1日 鳥取県鳥取市生まれ
1993年 広島大学歯学部 卒業
1993~1995年 広島大学歯学部附属病院 研修医
1995~1998年 広島大学大学院
1998~2000年 ペンシルバニア大学医学部 学位取得後 研究員
2000~2001年 広島大学歯学部附属病院 医員
2001~2005年 広島県呉共済病院 歯科 勤務
2005年 緑ヶ丘歯科クリニック 開院