先日、鳥取市の「六歳臼歯保護事業」の一環として、賀露保育園に当院のスタッフで訪問しました。
歯科医師の泉本、歯科衛生士2名、そして私の4名で伺い、園児のみなさんや保護者の方々に向けて、六歳臼歯の大切さやむし歯予防について楽しく学べるプログラムを実施しました。
親子で学ぶ六歳臼歯のお話
六歳臼歯(第一大臼歯)は、6歳前後に乳歯のさらに奥から生えてくる最初の永久歯です。
この歯はかむ力の中心を担う大切な歯ですが、生えはじめは背が低く、歯ブラシが届きにくいためむし歯になりやすい特徴があります。
親子で一緒に、六歳臼歯の役割やケア方法を学ぶことで、萌出期から守ることの重要性をお伝えしました。
子どもたちに向けた紙芝居
園児のみなさんには、かわいいキャラクターが登場する紙芝居を使って「どうして歯を大切にしないといけないのか?」をお話しました。
子どもたちは目を輝かせながら聞いてくれて、六歳臼歯や永久歯を守る気持ちが育まれたように感じました。
保護者向けの詳しい解説
保護者の方々には、
• 六歳臼歯の生える時期と特徴
• むし歯になりやすい理由
• 口腔機能の発達とのつながり
といった内容を詳しく解説しました。あわせて、仕上げ磨きの継続やフッ素利用の重要性、定期的な歯科健診でのチェックがむし歯予防に欠かせないこともお伝えしました。
染め出し&歯みがき指導
園児のみなさんには「染め出し」を体験してもらい、自分の歯にどこにみがき残しがあるかを確認しました。
その後、歯科衛生士と一緒に鏡を見ながら歯みがき指導を行い、正しい磨き方を練習しました。
「赤くなったところをもっときれいにしよう!」と子どもたち自身が気づく姿が印象的でした。
お口のトレーニング遊び
仕上げとして、お口の筋肉を楽しく鍛える遊びも行いました。
• おくちじゃんけん(口を使ってグー・チョキ・パー)
• おくちあっち向いてホイ(口を動かして方向を変える)
• フーフークラゲ(ナイロンひもを使った遊び)
遊びながら自然と口輪筋を使えるため、発音や飲み込みの発達にもつながります。園児のみなさんも大盛り上がりで、笑顔いっぱいの時間となりました。
まとめ
今回の賀露保育園での六歳臼歯保護事業を通じて、子どもたちが楽しく歯やお口の大切さを学び、保護者の方にもご家庭でできるむし歯予防の工夫をお伝えできたことを嬉しく思います。
緑ヶ丘歯科クリニックでは、これからも地域のお子さんの健やかな成長を支えるために、六歳臼歯をはじめとする永久歯の健康維持、フッ素活用、歯みがき指導などを積極的に行ってまいります。
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ご家庭で六歳臼歯や永久歯について気になることがあれば、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
監修歯科医師
緑ヶ丘歯科クリニック
院長 田中秀司
【所属学会】
日本補綴歯科学会
日本ヘルスケア歯科学会
【経歴】
1969年2月1日 鳥取県鳥取市生まれ
1993年 広島大学歯学部 卒業
1993~1995年 広島大学歯学部附属病院 研修医
1995~1998年 広島大学大学院
1998~2000年 ペンシルバニア大学医学部 学位取得後 研究員
2000~2001年 広島大学歯学部附属病院 医員
2001~2005年 広島県呉共済病院 歯科 勤務
2005年 緑ヶ丘歯科クリニック 開院